地鎮祭のご案内 


 古来より日本では、自然の中に命の営みを感じ、その命を神として畏れ敬い四季折々の祭りを執り行ってきました。地鎮祭は、土木工事や家の新築等にあたり、その土地を治められている大地主神(おおとこぬしのか み)や産土神(うぶすなかみ)に工事等の了解を願うと共に、その安全を祈願するお祭りです。

 その歴史は古く、1200年以上も前に編纂された「万葉集」にも、当時の 地祭りの様子を詠った歌が納められています。その形式は今とは異なっていますが、土地の神様の威力を鎮めまつるという点では同一視されています。

 現代社会、とりわけ都会では限られた空間の中で工事等を行うわけですから、周囲の環境を改変させるばかりか多岐にわたり迷惑を及ぼすことにもなります。土地の神様としては、すぐに了解するわけにはいかない場合も生じてきます。この神様の威力を氷解させるためには、世の為人の為という謙虚な心を持って関係者の理解を得る真摯な姿勢、それは地鎮祭を厳粛に執り行うことによって、その誠の心を周囲に明らかにすることだと思われます。地鎮祭は全ての始まりのお祭りです。建物が竣工 してことが終わるわけではありません。そこで新しい事業や生活が始まり、その土地との関わりが生じてその関係が継続していくわけです。

 全ての始まりといったのはこのことなのです。ですから、土地の神様だけではなく、地域の人々にとって違和感のない地鎮祭でなければなりません。その為には、その土地をお守りしてくださっている氏神様に奉仕する神職が執り行うことが不可欠な要素のひとつなのです。出来れば、地域の人々も共に祝える地鎮祭であってほしいからです。


地鎮祭式次第

1. 修   祓  (しゅばつ)

1. 降   神  (こうしん)

1. 献   饌  (けんせん)

1. 祝詞奏上  (のりとそうじょう)

1. 地鎮の儀  (ぢちんのぎ)  

   ・四 方 祓 (しほうはらい)

   ・鍬 入 れ (くわいれ)

1. 玉串奉奠  (たまぐしほうてん)

1. 撤   饌  (てっせん)

1. 昇   神  (しょうしん)


・玉串奉奠の作法

 神職から受けた榊を、右手は上から根本をつまみ、左手は下から葉を支 えます。神前で右手を手前に引き、左手を下げ両手で榊の根本を持ち祈りを込めます。時計回りに180度まわして、根本をを神前に向 けて供えます。2拝2拍手1拝で拝礼します。

・地鎮の儀


 鎌・鍬・鋤とも、神職から受け神前で1礼します。次いで、盛り砂の前へ進み、神前に背を向けないように草刈又は土を掘る所作を3度行います。終わって神前に1礼し神職に用具を返します。



◎地鎮祭では、『鎮物』『棟札』をお頒ちいたしております。

竹・注連縄・砂等をご用意出来ない場合は、神社でご用意させていただきま す。
初穂料など詳しくは、赤羽八幡神社社務所までお問い合わせください。


   赤羽八幡神社社務所    03−3908−1764




一つ前のページに戻る

TOPへ戻る